2025年1月31~2/3日開催のポケモンジャパンチャンピオンシップス(以下PJCS)予選第1回が開催された。本大会で使用した構築をまとめた。
個体解説
タケルライコ

- 特性:こだいかっせい
- 持ち物:たべのこし
- 性格:ひかえめ
- 実数値(努力値):H232(252)/C207(252)/D110(4)
- テラス:フェアリー
晴れとの相性が良いでんきタイプのアタッカー。後述するグラードンのひでりによってこだいかっせいが発動することで火力アップ出来ること、相手にいたらほぼ確実に選出される連撃ウーラオス、ぺリッパー、トルネロス、カイオーガに対して有利をとれることを期待して採用した。しかし実際には白馬バドレックスと多く当たり、ブリザードランスの餌食になることを恐れてあまり選出出来ていなかった。選出した対戦ではタイプ一致の10まんボルトやりゅうのはどうで負荷をかけたり、じんらいで先制する動きは使いやすかったが、バークアウトやボルトチェンジ、エレキネットといった技が欲しくなる場面もあった。
モロバレル

- 特性:さいせいりょく
- 持ち物:ゴツゴツメット
- 性格:ずぶとい
- 実数値(努力値):H221(252)/B134(252)/D101(4)
- テラス:みず
チームの受け要員として採用した。チームの後半3体がみずタイプが弱点のため、半減で受けられるモロバレルが貴重だった。また、めいそうを積んでくるカイオーガやテラパゴスにクリアスモッグで能力変化をリセット出来る点が強力だった。こちらも白馬バドレックスと多く当たったためにあまり選出出来なかった。加えて、キノコのほうしに対するケアが非常に厚く、キノコのほうしが通らずターンを無駄にしてしまう対戦が多かった。
ハバタクカミ

- 特性:こだいかっせい
- 持ち物:きあいのタスキ
- 性格:おくびょう
- 実数値(努力値):B76(4)/C155(252)/S170(252)
- テラス:フェアリー
晴れ構築を組むに当たって様々な型を試したポケモン。最初はHB極振りの素早さ操作役として採用しており、いのちのたまパオジアンのふいうちを耐える活躍を見せてくれていたが、最速89族と同速のため、ウーラオスやトドロクツキのような相手の上を取りたい場面が発生した。最速に変更したが、他のメンツがタケルライコ、モロバレル、グラードン、ガオガエンと素早さに実数値が高くないポケモンが多かったため、1回こごえるかぜをしても隣のポケモンが上から制圧する機会が少なかった。また、おいかぜをされた場合の切り返しとしてトリックルームを採用しており決まる場面こそ多かったものの、ハバタクカミが最速のため、おいかぜをされてもなおこちらが速い場合もあり、HB個体と最速個体のどちらが良いかは他のポケモンとの相性による部分も大きいと感じた。
グラードン

- 特性:ひでり
- 持ち物:とつげきチョッキ
- 性格:いじっぱり
- 実数値(努力値):H206(244)/A222(252)/S112(12)
- テラス:みず
晴れパの禁伝枠。晴れにするならコライドンも候補になるが、ミライドンに有利な点と、テラスタルを使わなくても活躍出来る耐久を理由に採用した。とつげきチョッキを持たせることで黒馬バドレックスやテラパゴス、テラスタルすればカイオーガの攻撃を耐えきって反撃出来る耐久を持っており、場に出せば天候を晴れにして、相手の攻撃を耐えて負荷をかけたりと、必ず仕事をこなしてくれた。ただ、カイオーガと白馬バドレックスの攻撃を半減したいがためにみずテラスを採用したが、テラスタル前後でくさタイプの弱点が一貫してしまい、ゴリランダー相手に有利をとれない点は気になった。
ガオガエン

- 特性:いかく
- 持ち物:オボンのみ
- 性格:わんぱく
- 実数値(努力値):H202(252)/B122(4)/D142(252)
- テラス:くさ
チームの受け要員。物理技を軽減出来るいかくと黒馬、白馬両方のバドレックスの範囲攻撃を半減に抑えて反撃出来る点が強力。白馬バドレックスは当たった全員がクリアチャームを持っているためいかくが効かず、おにびを採用していたが、バドレックス以外に撃とうとすると素早さが遅いためどうしても一撃受けてしまう点と、グラードンで天候を晴れに出来るためほのお技が欲しくなったためフレアドライブを採用。とんぼがえりやバークアウト等も候補となり、ガオガエンというポケモンの難しさを感じた。
リザードン

- 特性:サンパワー
- 持ち物:こだわりスカーフ
- 性格:おくびょう
- 実数値(努力値):H154(4)/C161(252)/S167(252)
- テラス:ゴースト
本構築のパワー担当。サンパワー発動時のオーバーヒートが非常に強力で、黒馬バドレックスやフェアリーテラスミライドン等、例え禁伝相手でも等倍であめればワンパン出来る火力を誇る。ただ、一度撃つと火力が半減するため交代が必須で上手く扱うには上達が必要であった。また、晴れ下のオーバーヒートの火力指数ではイーユイに軍配が上がるが、リザードンを採用した理由は2つ。まず、リザードンはフェアリー、じめんタイプに耐性があるため、タケルライコの裏から後出し可能であること、逆にリザードンの弱点であるみず、でんきタイプに裏からタケルライコを繰り出せるため、相性が良い。また、イーユイのわざわいのたまは味方の特防も下げてしまい、とつげきチョッキで特殊耐久を補ったグラードンの邪魔をしてしまうが、リザードンであればその心配は無い。
使用感
先手をとりたい
素早さ操作出来るポケモンはハバタクカミだけなので、素早さ操作が必要な場合、選出がグラードンとハバタクカミで固定されてしまう。ハバタクカミを選出しない対戦は勝敗に関わらず上を取られるため、おいかぜを撃てるポケモンが1体いれば上から制圧出来る場面を増やせると感じた。
命中安定は心の安定
グラードンのだんがいのつるぎ、リザードンのねっぷう、オーバーヒート、エアスラッシュといった、構築内で火力を出せる技が命中不安なこともあり、肝心な場面で技を外して敗北することも何度か発生した。採用率が高いポケモンは高火力と命中安定を両立しているポケモンが多く、多くのトレーナーに選ばれるポケモンには使いやすさや安定性といった相応の理由があるのだと技の命中率から感じた。
結果
最終順位は5000位台となった。